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【ガチレビュー】映画「罪と悪」1度では消化しきれないモヤモヤ

罪と悪 映画の感想 推し活
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ベリーラ
ベリーラ

映画「罪と悪」観に行ってきました。

推しが主演!正直、推しが主演じゃなかったら・・・

観てなかったと思います。明らかにテーマが重い。

でも観た後は、推しが主演じゃなくても観た方がいいと思いました。

2回目観るときは、推しフィルター外して観たい。

モヤモヤしたものをみんなと分かち合いたい。

そんなドはまりした映画を紹介していきます。

映画「罪と悪」のあらすじ

“正義”とは“罪”とは- 本当の“悪人”は誰か

何者かに殺された14歳の少年、正樹。彼の遺体は町の中心のある橋の下で発見された。
同級生の春・晃・朔は、正樹を殺した犯人と確信した男の家に押しかけ、もみあいになる。
そして、男は1人の少年に殺される。
彼は家に火を放ち、事件は幕を閉じたはずだったー。
時が過ぎ、刑事になった晃は父の死をきっかけに町に戻り、朔と再会する。
ほどなく、ある少年の死体が橋の下で見つかる。20年前と同じようにー。
晃は少年の殺害事件の捜査の中で、春と再会し、
それぞれが心の奥にしまっていた過去の事件の扉が再び開き始める。

かつての事件の真相は、そして罪と向き合うということとはー。

https://tsumitoaku-movie.com/# 罪と悪HPより

「罪と悪」の監督は斎藤勇起監督

1983年生まれ。有名な映画監督(井筒和幸監督、武正晴監督、廣木隆一監督、入江悠監督など)の作品で助監督として長年経験を積む。今回の「罪と悪」は、初監督作品。

「罪と悪」のロケ地は?

オール福井ロケ。齋藤勇起監督の故郷で撮影。劇中で燃える『おんさん』の家は、齋藤勇起監督の祖父のもの。寄せ集めの廃材で作った小屋だったとか。エキストラも福井県の方々で、撮影後に役者たちと食事をしたり、実際に住んでいる家やお店を借りて撮影をしたそうで、福井の方々の協力なくして映画は撮れなかったとか。

「罪と悪」の原作は?

「罪と悪」は齋藤勇起監督の脚本によるオリジナルストーリー。インタビューによると、「映画を作ろうとしたときに、故郷である福井のことを思い返し、ストーリーの骨格を作り上げた。高良健吾さんにオファーした際に、ストーリーについて話し込み、内容を膨らませた。『地元に残ったものは、故郷を出たものと覚悟が違う』ことや『罪=悪なのか?』という想いを盛り込んだ」とのこと。

「罪と悪」の主人公は高良健吾さん、注目ポイント

 齋藤勇起監督がストーリーの骨組み段階からオファーをしたのが高良健吾さん。齋藤勇起監督と高良健吾さんは様々な映画で一緒に仕事をした仲で、絶対にオファーしたかったとのこと。

主人公の高良健吾さんの役柄

阪本春役:複雑な家庭で育ち、大人になってからは地元の不良たちを集め、仕事を与えている。

高良健吾さんの注目ポイント

ビジュアル最高

個人的に高良健吾さんが推しなので、黒髪で短髪なとこに萌えました。にっこりするシーンも目じりのしわがキュートでした。

姿勢の良さ

ファンの間では有名な姿勢の良さ。不良グループのリーダーと言えども警察との関わりなど、きちんとしないといけないところはわきまえてるので、姿勢の良さがただ悪いだけじゃないんだぞという雰囲気を醸し出しています。

家族のシーン

乱暴なシーンが多いので、家族とのシーンはほっこり。と同時にこの後またすごく乱暴なことが起きるんじゃないかとドキドキしてしまいました。

覚悟を決めるシーン

自分より格上の人との対峙シーンは、リーダーとしての強さが際立ち、カッコよかったです。それと同時に・・・いつだってみんなのために自分を犠牲にしているところが切ない。ヤクザの組長の村上淳さん、ヤクザの会長の佐藤浩市さん、警察官の椎名桔平さん相手でも怯むどころかちっとも引かず、相手に挑むところがすごみがあるなと。そこの強さは春の人生の中で培ったものなんだろうけど、誰も助けてくれなかった孤独からくる覚悟なのかなと思うととても悲しい気持ちに。

「罪と悪」豪華すぎるキャスト紹介

主要キャストは齋藤勇起監督が助監督時代に一緒に仕事をした俳優陣。映画のポイントとなる大ベテランの2人(椎名桔平さん、佐藤浩市さん)はなんと初めましてだったとか。

大東俊介さん

吉田晃役:春の幼馴染で警察官の父を持ち、自身も警察官となる。父の死をきっかけに地元へ戻ってくる。

石田卓也さん

朝倉朔役:春のもう一人の幼馴染。双子の兄がいる。地元に残り家業の農業を継いでいる。

脇を固めるベテラン俳優たち

  • 村上淳さん

 地元のヤクザの組長。主人公の春とのヒリヒリしたシーン必見。

  • 佐藤浩市さん

 地元のヤクザの会長。短いシーンの中で和やかなシーンとすごみの緩急がさすがすぎた。

  • 椎名桔平さん

 地元の警察官。町を保つために怪しい動きも。

「罪と悪」の見どころ3選

「罪と悪」観終わった後もモヤモヤするんですが、それでも観てほしい理由があります。

①映画に入り込み、小さな悩みはさようなら。

犯人がまさかすぎて。犯人が判明する直前まで予想だにせず。犯人が分かった時は、「なんで・・・」と自分も仲間の一人になったかのような喪失感でいっぱいに。映画の内容が心を支配して、小さな悩みなんかはあっという間にふきとんでいました。

②思いっきり食べまくるシーン

 椎名桔平さんはじめ、登場人物の食事シーンが多い。みんな豪快に食べていて咀嚼音が気になる。最近、咀嚼音が流行っているからかな?と思いきや、齋藤勇起監督の「悪い奴ほどよく食べる」という持論だとか。

③物事のいい悪いってなんなんだろう

 映画を観終わってからしばらくは、「なんであんなことしたんだろう。」とか、「春は、辛かっただろうな。」とか物思いにふけってしまいました。事柄が起きたとき、インパクトが強い方に引っ張られてしまうけど、実はその前段階があったりして、切り取った一面だけでいい悪いって決められないですよね。自己啓発本にも、『その時は悪いこと、どん底だったことでも後から振り返れば転機だった』とかあるので、物事の良し悪しって分からないなぁと考えさせられました。『一つの事柄には、いい面と悪い面、両方みることができる』とも本で読んだことがあるので、一見ネガティブなシーンでも〇〇の場合はやらざるをえなかったのかとか、色々な立場から物事を考えていました。

「罪と悪」のネタバレ含む感想

 20年前の殺人事件と今回の殺人事件の犯人は一緒だった。そしてその犯人は、20年前の殺人事件で一緒に心を痛めたはずだった朔だった。20年前に殺人を犯し、今回も新たな被害者が2人出た。それまでは、心を痛めた仲間だと思っていたのに、犯人だと判明した途端、自分を守るために人を殺めることに抵抗がない朔の人間性に心底引いてしまう自分が。その急激さはジェットコースターのフリーホール並みで、一度落ちた不信感はもう拭えなかった。春の朔を思う気持ちを自分の保身により踏みにじった場面では、救いようがなさすぎて辛かった。

私は、高良さん推しでどうしても高良さんはいい人フィルターがかかった状態で観てしまっていて。もし、推しではない人が主役をやっていたら、またみえ方がちがったのかなと思います。主演の高良健吾さんに注目しすぎた面もあるので、繰り返し観ることで他の役者さんたちの表情や間で汲み取る心情など、新たな気づきがありそうだなと。ハッピーな映画ではなくモヤモヤする部分もあるけれど、様々な立場から見れば、十人十色の考え方があり、感想を聞きあうのも盛り上がりそうです。

 

「罪と悪」のDVD化

残念ながら2024年5月現在、DVD化の情報はでていません。

1度観ただけでは、モヤモヤが残る映画なので、是非DVD化、配信化を希望します。1度では見逃した箇所や汲み取れなかったところ、多くの人に観てもらって感想を聞いてみたいです。

まとめ 「罪と悪」

齋藤勇起監督、オリジナル脚本による映画「罪と悪」についてあらすじ、キャスト、ネタバレ含む感想をお伝えしました。とっても見ごたえある映画で、見終えた後も映画についてあれこれ心を奪われてしまうコスパ最強映画ではないでしょうか。残念ながらDVD化や配信の予定は今のところないようですが、実現化の際には是非、みなさんの感想を聞いてみたいです。DVD化、配信希望します!

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