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西加奈子著書『くもをさがす』誰もが読んでおきたい理由を紹介。

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ベリーラ
ベリーラ

家族や知人からがんを打ち明けられた時、

あなたはどのように声をかけ、支援していきますか?

西加奈子 くもをさがすの紹介

”魚港の肉子ちゃん””サラバ”で有名な小説家 西加奈子さんの

ノンフィクション 「くもをさがす」 を紹介します。

がんの物語と言えば、重い、涙なしにみられないというイメージが強い中、

この本の感想を一言で表すと・・・

重すぎない、がん治療物語(ノンフィクション)
~脳内関西弁変換inカナダ~

です。

本でも紹介されているように、

これば闘病ではなく治療!

カナダ人看護師の言葉が脳内でなぜか関西弁で変換された西加奈子さん

ここに、西加奈子さんらしいユーモアを感じます。

関西弁といえば、西加奈子さん

西加奈子さんと言えば、関西弁!というイメージですよね。

そんな西加奈子さんの本を紹介していきます。

著書:くもをさがす

著者:西 加奈子

出版社:河出書房新社

西加奈子さんががんに。

小説家の西加奈子さんが、カナダでがんになった。

この本が悲しくなく・重たくない理由は、

“あなたに読んでほしいから。”

そういう想いが込められていました。

辛く悲しくなかった訳ではけしてないです。

本を読んでいても、西さんが辛かった描写はあります。ですが、それよりも私達に届けたい。その気持ちを強く感じました。

くもをさがすを読んで考えた3つのこと

あなたはどうする?家族・知人、周囲への告知

決して楽ではなかったがん治療を物語にされてます。
この本を通して気付かされた3つのこと。

周囲への告知が辛いのはなぜなのか。

がんが死を連想させるから?

がんも昔と違って治るものになってきてはいるけれど、

やっぱり死が、闘病が頭をよぎってしまう。

自分だって家族からがんを打ち明けられた時、

どのように対応すればいいのか、言葉に困ると思う。

でも、知らされないよりは、教えてもらい、

自分にできることを、相手にしてあげたい。

きっとそう思うだろう。

そんな時、何をしてあげることができるか。

相手に寄り添った支援をしてあげることができるだろうか。

それとも、自己満足の支援で、逆に相手に気を遣わせてしまわないか。

そうならないためにも、この物語をみんなに読んでもらいたいです。

本当に辛いのは、何?

がんをテーマにした小説やドラマ、映画は数多くあり、

抗がん剤治療や手術が辛いというイメージをする人も多いと思います。

「くもをさがす」でも抗がん剤治療や手術のことにも触れています。

この2つも辛いのだけれども、

無力感を感じたとき

治療を終えた後がより孤独を感じ、辛かったとのこと。

この本を読まなければ、治った=終わったと思い、

さらに相手を孤独にさせてしまったかもしれない。

固定概念が自分を苦しめるカナダで感じた日本人特有の思考とは。

本には、日本とカナダでの違いも書かれていました。

日本では、お医者さんのいうことは絶対。お任せ。

それに対してカナダでは、対等。

自分自身で調べ、考えて意見を言わなければならないそうです。

本の中で、カナダ人の看護師より、
あなたの体のボスはあなただから、
何をして何をしないのか決めるのは自分だと言われる部分があり、

この文章を読んだとき、病気のために何もかも諦めないでいいんだと目から鱗でした。

普段の生活においても、

日本だと、自分のことを自分でやるのが当たり前。

自分だけで、家族だけでなんとかするもの。

できないのは努力不足。

他にも、自分自身で考えているつもりでも、

深く深く掘り下げていけば、

”相手からどう思われるか。”

”人と違うことをしたらいけない。”

”人に弱さを見せてはいけない。”

日本には自分自身を追い詰めるような考えが根本にあると思いました。

カナダでは

日本では偏見の目にさらされるような人であっても、

自分たちと変わらない同じ人間として接っしていると西さんには感じられたとのこと。

カナダではワークライクバランスやクオリティ・オブ・ライフを大事にしており、

自分で自分を守っているからこそ生まれる豊かさがあると書かれいました。

住んでいる地域や文化の違いで、こんなに考え方が異なるものなんだと知り、

この本を読むまでは、日本の固定概念というものに気付かず生きていたと実感しました。

新しい視点を持つことで、自分の考えを疑い、より生きやすい人生を歩むため、

行動に移していきたいと思いました。

まとめ

この本は、自分自身のがんに対する考え方に変化をもたらせてくれました。

読みやすいこそ、自分だったらどうかと想像を膨らませることができ、

他人事から自分事へと変化させてくれました。

2人に1人ががんになる時代。

家族や知人ががんだと告知されたとき、

この本を読んだおかげで、相手に寄り添った支援ができるのではないかと感じました。

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